「お坊さんは選挙に行かないのですか?」
ある人から届いたそんな質問をきっかけに、今回は“政教分離”というテーマを中心に、仏教と政治の関係、そして選挙に参加する意義についてお話しします。
仏教の因果の法則と、若者が未来を変えるためにできること
――「私一人の一票では変わらない」と諦める前に、知っておきたい選挙の意味とは。
令和7年7月20日には参議院選挙が行われます。
今、政治に対する不満や不信感が渦巻く中、仏教の視点から選挙の意味をもう一度見つめ直してみませんか?
- 選挙に行かない人達が今の政治を作っていく!?
- 因果の法則とは?選挙から学ぶ
- 不満を言うより、行動することで変わる未来

今日は泉チャンの政治の話⁉ですが、超開運⤴行動学がしっかり含まれています。
この授業は10分程度で読むことができます。
出典:あの党…政教分離って何?お坊さんは政治や選挙の話をしたらダメなの?【若者が選挙に行ったら日本はどうなるのか…】
政教分離とは「政治と宗教の公平な距離感」
「政教分離」と聞くと、「宗教者は政治に関わってはいけない」と誤解している人も多いかもしれません。
でも、それは違います。
これは、特定の宗教が政治に影響を与えすぎないようにする、つまり「政治が一部の宗教に肩入れしない」という制度です。
例えるなら、学校の先生が特定の生徒ばかりをひいきするのではなく、みんなを公平に見るようにするルールのようなものです。
だから、宗教者にも一国民としての選挙権はあります。
投票もしますし、立候補することも可能です。
ただし、お寺や教会など宗教の場で「○○さんに投票してください」と呼びかけることは避けなければなりません。
あくまで、信仰の場では中立性を保つ必要があるのです。


「選挙に行かない人」の数が、政治を作ってしまう
最近よく耳にするのが、「税金が高すぎる」「給料が上がらない」「政治家は信用できない」――そんな不満や怒りです。
でも、その怒りをぶつける前に、私たち一人ひとりが立ち止まって考えるべきことがあります。
たとえば、CDを買って「この歌手、歌が下手だな」と文句を言うのって、ちょっとおかしくありませんか?
それ、自分で選んで買ったんですよね。
政治家も同じです。
自分で選んだ人、自分が投票した人、あるいは投票に行かなかった結果として選ばれた人なんです。
何もせずに不満を言うのは、仏教でいう「因果の法則」に反する行為です。
種を蒔かなければ、芽は出ません。
投票という行動をしなければ、自分の声が政治に反映されることはないのです。


「100人の村」で考える選挙の仕組み
こんなたとえ話があります。
100人の村があったとしましょう。みんなでお金(税金)を出し合って、その使い道を決めるために代表(政治家)を選ぶ。
これが選挙の基本です。
ある時、55人が投票に行きました。
そして、そのうち30人が「老人向けの医療施設を建てて、無料で使えるようにしましょう」という政策を掲げた候補に投票します。
その30人のうち15人は高齢者、残りの15人はその建設に関わる業者です。
一方で、子育て世代や若者の支援を訴える候補に投票した人は25人。
残念ながら少数派です。
さらに言えば、残りの45人――投票に行かなかった人たちのほとんどは若者でした。
そして若者は言うのです。
「なんで老人ばっかり優遇されるんだ」「子育て支援が全然ない」「結婚もできない」と。
でも、政治家はちゃんと“数字”を見ています。
若者は選挙に来ない。
だから、政策の対象にはならない。票が取れないからです。



確かに、選挙に来ない人に優遇政策をしても当選できなければ政治家も仕事ができませんね。選挙に来てくれる人達の意見を聞いて、政策を作っているのですね!
一票を「種」として蒔く――仏教と選挙
ここで仏教の教え、「因果の法則」を思い出しましょう。
行動(因)があって、結果(果)が生まれる。選挙も同じです。
「どこに入れていいか分からない」「入れたい人がいない」と思っているなら、それでも構いません。
白票でもいいんです。
大事なのは、「選挙に行った」という“行動の証”を残すこと。
その投票率が上がれば、政治家は「若者の票が必要だ」と気づき、発する言葉も、政策も変わっていくのです。
そして、もし期待した政治家が公約を果たさなかったなら、次の選挙で落とせばいい。
ただ文句を言うのではなく、結果を見て次の行動を決める。
これもまた「行動に対する結果=因果」の実践です。
自分の足元を照らす人に
私たちは、つい「誰かが世の中を変えてくれる」と他人任せにしてしまいがちです。
でも、仏教はこう教えます。
「まずは自分の足元を照らすことができる人になりなさい」
自分の心を整え、自分のあり方を見つめ直す。
政治という“外側の世界”に目を向けると同時に、自分の“内側”も整えていくこと。
これが、どんな世の中になっても幸せに生きていくための基本です。



仏教の説経もやはりまずは自分から変えましょうということですね。
他人は変えられません。自分を変えて、幸せに生きていけるように考えられていますね。
結び
令和7年7月20日――この日は三連休の真ん中にあたります。
若者にとっては、遊びやレジャーに出かけたくなる日でしょう。
でもその日、一票を投じに行くかどうかで、未来の形が変わります。
未来に良い種を蒔くために。
不満を言う前に、まず「行動」という種を一粒、まいてみませんか?



次回の選挙はぜひ友達誘って、もしくは、一人でも行ってみよう!
超開運⤴行動学の考えとしても、行動することで自分が変わっていけます!
一歩踏み出していきましょう!
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