― 一水四見の教えと、正しい物差しを持つということ ―
誰かの陰口や悪口に心を傷つけられたことはありませんか？
または、自分が陰口悪口を言ってしまい、誰かを傷つけていませんか？
相手の言葉に振り回されそうなときこそ、仏教の「一水四見（いっすいしけん）」という教えが心の支えになります。
今回は、自分の物差しを見直し、正しい見方で生きるためのヒントをお届けします。
- 悪口・陰口を言われた時の対処方法
- 悪口・陰口を言ってしまいそうになる時の対処方法
- 仏教の教え「一水四見（いっすいしけん）」とは？
今日も頑張って一緒に学んでいきましょう。
この授業は10分程度で読むことができます。
出典：○○○○が足りない悪口&陰口言う人間。仏教語「一水四見」から学ぶ悪口対策【心を守れ！】あなたは悪くない。
一水四見（いっすいしけん）の教えと、正しい物差しを持つということ
皆さんは、誰かから陰口や悪口、嫌味を言われて心を傷つけられたことはありますか？
きっとこのブログを読んでくださっている多くの方が、「言う側」ではなく「言われる側」として、その痛みを知っているのではないかと思います。
実は、「泉チャン」たち僧侶やお寺という存在も、時に誤解や陰口の対象となることがあります。
たとえば、先日行った節分の星祭り。
参拝者の皆さまやお手伝いくださった役員の方々に、無料でにかけそばを振る舞う場面がありました。
これは仏教でいう「布施行（ふせぎょう）」、すなわち“人に施すことが心の豊かさに繋がる”という実践です。
しかし、それに対して「お寺ってお金が余ってるのね」「税金かからないんでしょ？」といった声が上がることも。
でもそれは、単なる“情報不足”から来る誤解です。
私たち僧侶は給料を得れば税金を納めていますし、宗教法人にも税制優遇はあるものの、すべてが無税というわけではありません。
悪口や嫌味を言う人たちは、時に「自分が満たされていない」「自分を認められていない」状態にあります。
だからこそ、他人を貶めることで自分を保とうとするのかもしれません。
悪口を言う人が隣にいても、聞き流す、聞いていないふりをする、反応（共感）しないなど対応してください。そのうちあなたから離れていきます。一緒にいると運気を下げられてしまいます。
■ フェラーリとカップラーメンの青年
昔、ある若者がフェラーリでコインランドリーに現れました。
その姿を見て、「成金の息子かな？」「親のすねかじりか？」と、勝手なイメージを抱く人が多いかもしれません。
でもその青年は、フェラーリに乗るという夢を叶えるため、中学生の頃からずっとアルバイトをして、お金を貯めて中古のフェラーリを購入。
服も買わず、食事もカップラーメン、家に洗濯機もない暮らし。
それでも「フェラーリに乗る人生を楽しんでいる」と、目を輝かせて話していました。
私たちは時として、相手の背景も知らずに勝手な物差しで人を判断してしまうことがあります。
■ 「一水四見（いっすいしけん）」という仏教の教え
仏教に「一水四見」という教えがあります。
“同じ水”でも、見る者によって見え方が異なるという考え方です。
- 人間には「水」と見えるものが、
- 天人には「宝石」に見え、
- 餓鬼には「炎」や「血」に見え、
- 魚には「住まい（棲み家）」に見える。
つまり、同じ物事も、それを見る“心”によって全く異なる姿になるということです。
価値観（ものの見方）が違う人と会話していると、「え？今のそういう風に考える（捉える）の？」と思ってしまうことありませんか？知っている情報や自分の知識、違う価値観を持っているからですね。
■ 像を触った人たちの話
また、仏教では有名なたとえ話もあります。
真っ暗な部屋に入って象を触ったことのない人が、部分だけを触って像を説明する。
鼻を触った人は「ホースのようだ」、耳を触った人は「うちわのよう」、足を触った人は「丸太のよう」…。
それぞれ間違ってはいませんが、「全体」を知らずに議論をすれば、争いが起きます。
■ 自分の物差しを問い直す
大切なのは、自分の物差しで物事を決めつける前に、その物差しそのものを疑ってみることです。
学ぶこと、聞くこと、知ることによって、初めて「本当の見方」ができるようになります。
情報がないままの言葉は、刃物のように人を傷つけてしまうことがあります。
だからこそ、学び、正しい知識を得てから発言するという習慣を持ちたいものです。
たしかに今のSNSはいかに人の気を引いてみてもらうか？その情報が正しいか正しくないか？ということは気にしていない人達も見られますね！
正しい情報かどうか見極める力、相手にしない強さなど、現代に生きる私たちには必要な習慣、能力ですね。
■ 陰口や悪口に振り回されない心を育てる
たとえ陰口や悪口を言う人がいなくならなくても、私たち自身がそういうことを言わない存在になりたい。
「情報が不足している人なんだな」「心が満たされていないのかな」と、相手に対して憐れみや慈しみをもって接することができたなら――それはもう、立派な修行です。
争うのではなく、慈しみを持って見つめていきましょう。
まとめ
- 陰口や悪口の多くは、情報不足や心の貧しさから来る。
- 自分の物差しを疑い、正しい情報を学ぶ姿勢が大切。
- 「一水四見」のように、見方は立場によって異なる。
- 自分は人を傷つける言葉を使わないよう心掛ける。
- 相手を責めるのではなく、慈しみの心で見守る。
心を傷つけられたときこそ、自分を見つめ直し、豊かで穏やかな心でいたいものです。
仏教の教えは、そうした心の修行の支えになってくれます。
どうか今日という日が、あなたにとって少しでも心穏やかに過ごせる一日になりますように。
いかがだったでしょうか？
間違っても悪口陰口を言う側に回ってしまわないように注意しましょうね！
せっかくの普段からの良い行いや積み上げてきた評価も失ってしまいます。
超開運⤴行動学を学んだあなたは大丈夫です！
良い一日、一日を積み上げていきましょう。
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